校長挨拶

 衣台高校は、令和5年度に創立50周年を迎え、新たなスタートを切りました。

 「社会の役に立つ人間を育てる」をすべての教育活動の目標とし、「さとく、明るく、頼もしく」の校訓のもと、心豊かで思いやりのある生徒が、自然に恵まれた豊かな環境のなか、授業はもちろん、部活動や学校行事、朝の読書などに意欲的に取り組み、生き生きと活動しています。また、外国籍の生徒も多く、様々な言語が飛び交い、明るい雰囲気が溢れる国際色豊かな学校です。

 本年度は、「Change ‐新たなステージへ‐ 健全な市民の育成」を重点目標にし、「授業のユニバーサルデザイン」、「連携型中高一貫」、「働き方改革」を3本の柱として教育活動を進めてまいります。

 衣台高校は、人の思いを大切にする学校でもあります。正門横の「荘川桜」は、平成7年の阪神淡路大震災の際、当時の3年生が卒業記念品代を義援金として寄付をしたことに対し、それを知った岐阜県の荘川村(現在の高山市荘川町)の方から、卒業記念品の代わりとして贈っていただいたものです。

 また、南庭の「生命のどんぐり」は、志半ばでこの世を去った生徒が闘病中に植えたものを移植したものです。本校で学び続けたいという本人の意志を受け継ぐかのように、大きく成長しています。

 このように衣台高校は、多文化共生社会をいち早く実現し、様々な人の思いを大切にしている学校です。

校長 杉本明隆